喜界島は奄美群島(奄美大島・加計呂麻島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島など)の北東部に位置する島です。隆起性サンゴ礁の島で全島ほとんどがサンゴを起源とする石灰岩で出来ており、現在も年間約2mm隆起を続けています。低い丘陵地が多く、サトウキビ畑などの開発が進んでいます。島の主力産業は農業でサトウキビ畑は耕地面積の約74%を占めています。国内生産日本一の「白ごま」の産地としても知られています。
その他には島みかんなどの在来柑橘類、マンゴーやパパイヤといった熱帯果樹類など喜界島にしかない固有な作物や在来品種のものがあります。日本最大の蝶ともいわれる「オオゴマダラ」の生息地のひとつで、季節になるとあちこちで蝶が舞い、神秘的な島でもあります。奄美大島や徳之島のように「ハブ」がいないのも特徴です。集落ごとに異なる言語(方言)やシマ唄などの伝統文化、島ならではの食文化、遺跡群などの歴史的象徴が残っています。