幻の花良治(けらじ)みかん
約200年ほど前から喜界島の花良治(けらじ)集落で栽培が始まり、喜界島にしかない〈家宝種〉として大切に育てられています。
家宝種(エアルーム)とは在来種・固有種。「エアルーム」とは、先祖代々伝えられてきたという意味です。
一般的には50年以上栽培されたものを指し、いわば家庭菜園家や農民が代々採種を繰り返し、世代から世代へと伝えてきた種のことです。
栽培がとても難しく、生産量がとても少ないため、入手困難な「幻のみかん」と呼ばれています。
収穫が始まる9月頃の花良治みかんは濃い緑色。食べるのは少し早いところで採り、花良治みかん特有の香りを焼酎で漬けたり、スライスしてそのまま焼酎に浮かべて香りを楽しむなど島んちゅに深く愛されています。
10月頃になると甘みが増し、青いまま食べられ、種がほとんどないのが特徴です。
花良治みかんの特徴は、なんといっても「香り」の素晴らしさ。爽やかの中に円みを感じさせる外来種にはない特有の香り、9~11月の収穫時期には、その芳香がやさしく島を包みます。
機能性をあわせもつ、健康増進に優れた「ポリメトキシンフラボノイド」が豊富。
健康維持・増進作用に優れた〈ポリメトキシンフラボノイド〉という成分が多量に含まれます。特に皮には果汁の約100倍も含まれています。
ガン抑制作用や血圧・血糖値上昇抑制作用など医学的にも機能性に優れた成分を持っています。
もちろん、他のみかんと比べるとビタミンCもたっぷり。健康・美容にもうれしい「喜びの果実」なのです。